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ディスプレイデザイナーとは?

ディスプレイデザイナーは、店舗やイベントで使用される印刷物やディスプレイのデザインを担当する職種です。視覚的に魅力的な展示を設計します。

ディスプレイデザイナーに求められる適正要件は、創造力、色彩感覚、空間デザインの理解力です。顧客の意図を的確に反映させるコミュニケーション能力も重要です。

ディスプレイデザイナーの仕事内容は、クライアントの要望に基づき、店舗や展示会で使用されるディスプレイやPOP(ポイント・オブ・パーチェス)などのデザインを行うことです。まず、クライアントと打ち合わせを行い、展示物のコンセプトやターゲット層、予算などを確認します。この段階では、デザインの方向性や使用する素材、色彩、フォントなどの要素を決定し、全体のビジュアルスタイルを確立します。

次に、決定したコンセプトに基づいて具体的なデザインを制作します。これには、手描きのスケッチやデジタルツールを使用したデザイン作成が含まれます。デザインを進める過程で、実際のスペースや設置場所に合わせてサイズやレイアウトを調整し、視覚的なインパクトを最大限に引き出す工夫を行います。また、ディスプレイが機能的であり、設置や撤去が容易であることも考慮に入れます。

ディスプレイデザイナーは、デザイン作業だけでなく、制作プロセスの管理も担当します。印刷業者や施工業者と連携し、デザインが正確に再現されるように指示を行います。さらに、製作物の進行状況を確認し、納期に間に合うようスケジュールを管理します。完成品がクライアントの期待に沿うものとなるよう、細部にわたって品質チェックを行い、必要に応じて修正を加えます。

最終的には、設置作業にも関与することがあります。展示物が設置場所に適切に配置され、意図した効果を発揮するかを確認します。また、展示が終了した後の撤去作業や、再利用可能なディスプレイの保存方法についても考慮します。ディスプレイデザイナーは、単なるデザインだけでなく、全体のプロジェクトを通じて顧客のブランドやメッセージを効果的に伝えるための重要な役割を担っています。



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